色に関する幅広い知識や技能を問う「色彩検定」。これから検定に独学で臨む人は、どれくらい難しいのか?合格率はどのくらいなのか?と気になるでしょう。
そこでこの記事では、色彩検定3級と2級の難易度と合格率についてご紹介します。特に独学で検定を受ける人は参考にしてください。
色彩検定の難易度
色彩検定は1~3級の3階級とUC級があります。階級のある1~3級は、階級が高くなる(1級に近づくほど)ほど、難易度も高くなります。
3級の難易度
色彩検定3級の難易度は非常に低いです。
色彩検定協会による色彩検定3級についての説明(以下)にある通り、試験内容は初学者向けの入門レベルですので、問われる論点も基礎的な内容ばかりです。
「色」の表し方や混色理論などの基礎知識、色の心理的効果、配色(色の組み合わせ)を考えるときに便利な色彩体系である「PCCS」について学習します。
試験としての難易度はかなり低い方です。テキストで基本的な知識を学べば、誰でも十分に合格を狙えます。
2級の難易度
当然ですが、色彩検定2級は3級よりも難しくなります。
色彩検定3級を受けずに、いきなり2級を受けること自体は問題はありません。ですが、2級の試験では「3級の内容は理解しているもの」という前提で出題されます。資格対策のテキストを見ても、3級で分かるような基礎レベルは飛ばして、より深い内容を勉強します。
実際、色彩検定協会による色彩検定2級についての説明(以下)にある通り、「3級よりも高度な配色技法について学ぶ」とあります。
3級で学習する内容よりもさらに高度な配色技法について学びます。ファッションやインテリア、エクステリアなど各分野でのカラーコーディネートの基礎についても学びますので、さらに応用範囲が広がります。
ですので、色彩についての予備知識などがなく、初めて勉強する内容でしたら、3級から勉強を始めてください。3級で基礎を積み重ねていってから、2級の内容に入った方が良いでしょう。
色彩検定の合格率
合格率だけで見ると、色彩検定3級も2級もそれほどの差はありませんが、難易度としてはやはり2級の方が上です。
3級の合格率
年度 | 受験者(人) | 合格率 |
2018年 | 26,056 | 74.9% |
2017年 | 25,227 | 73.6% |
2016年 | 27,292 | 75.3% |
2015年 | 26,185 | 75.4% |
2014年 | 27,457 | 75.7% |
色彩検定3級の合格率は、通年75%前後です。
合格率だけを見ても、色彩検定3級はしっかり勉強をすれば合格を狙えるため、難易度としては高くはありません。
2級の合格率
年度 | 受験者(人) | 合格率 |
2018年 | 11,631 | 67.4% |
2017年 | 11,182 | 64.9% |
2016年 | 12,161 | 62.8% |
2015年 | 12,270 | 66.2% |
2014年 | 12,472 | 63.5% |
色彩検定2級の合格率は、通年65%前後です。
2級となると合格率が10%近く下がりますが、それでも合格率としては決して低いわけではありません。しっかり勉強をすれば、合格はできます。
色彩検定の取得は独学では難しい?
色彩検定は、3級でも2級でも独学で十分に合格を狙えます。
3級で学ぶことは色の基礎であり、テキストをしっかり読み込むだけでも合格の見込みは十分にあります。通信講座などを利用せずとも、独学で十分です。
2級では、3級で学ぶ色の基礎に加え、さらに広く深い内容について学んでいきます。そのため、3級の知識や勉強量だけでは合格できません。ですので、しっかりとテキストを読み、そのうえで、過去問などを繰り返し解くことで、はじめて合格が狙えます。
まとめ
色彩検定3級の試験内容は初学者向けの入門レベルですので、問われる論点も基礎的な内容ばかりです。合格率は通年75%前後と高く、難易度としては低いことが分かります。
色彩検定2級の試験内容は、3級で学ぶ色の基礎に加え、さらに高度な配色技法について学びます。当然、3級よりも難易度としては高くなりますが、合格率は通年65%前後と高く、それほど難しくないことが伺えます。
しっかり勉強をすれば、3級も2級も独学で十分に合格を狙えますよ。
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