宅建(宅地建物取引士)はどのくらい難しいのか?独学で合格するのは難しいのか?合格率はどれくらいなのか?について解説します。
これから宅建の勉強をする方は、ぜひ参考にしてください。
宅建の難易度
宅建の資格試験に合格するのは簡単ではありません。
記述式はないが難しい
資格試験は四肢択一のマークシート形式で、2時間で全50問を解きます。合格の目安としては、約70%以上を正解すること。
「たったの50問を、マークシートの4択で答えるだけ」と聞くと簡単そうですが、難易度は高いので甘く見ると痛い目に遭います。
テキストなどの参考書を手にすれば分かりますが、不動産業界以外の人であれば専門用語の多さに圧倒されるでしょう。
合格のための勉強時間が多い
宅建に合格するまでにどれくらいの勉強時間が必要か?
勉強時間に関しては個人差がありますが、平均して約300時間と言われています。簿記2級に合格するための勉強時間は約200時間と言われているので、比較すると宅建の難易度の高さが伺えます。
宅建の合格率
合格率は15%前後
宅建の合格率は、毎年15%前後です。ちなみに、平成30年度は、受験者数213,993に対し、合格者数は33,360で、合格率は15.6%でした。
合格率が低い理由
宅建の合格率は15%と低い理由は、受験資格がなく、注目を集めている資格の1つであるからです。
国家資格でありながら受験資格はなく、独学でも気軽に挑戦できることから、毎年20万人以上が受験をします。しかし、いざ勉強してみると意外と難しく、「受験申し込みはしたけど、途中であきらめる人」が多いため、合格率が15%と低いのです。
実質的な合格率は30%前後
「記念受験組」を省くと、宅建の実質的な合格率は30%に上がると考えられます。
「記念受験組」とは、「宅建に申し込んだけど、勉強してみたら難易度が高くて挫折した。でも、せっかく受験料も払ったし、来年から頑張れば良いか」と言った人たちのこと。こういった人たちが少なからずいるため、合格率が15%と低いのだと考えられています。
本屋で買った本をちょっと見た程度で受験に来る、完全無欠の記念受験組もいます。それを考慮すると、ある程度勉強している方の、実質的な合格率は3割~4割程度であると思われます。
実際、私も1年目は挫折して完全に「記念受験組」でした。
宅建は独学では難しい?
宅建は独学でも十分に合格ができる資格です。前述した記念受験組を除けば合格率は30%前後、3人に1人は受かる資格です。
資格試験は過去問題に類似していることが多く、問題集を徹底的に解けば合格は狙えます。記述式はなく、マークシート形式なので取り掛かりやすいと思います。
勉強時間は300時間程度必要なので、きちんと時間を確保することが大切です。途中で挫折しないよう、きちんと目標を持ち、モチベーションを下げないよう取り組みましょう。
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