「職業訓練」のコースの中には、保育士資格を取得するための科目があります。保育士資格を学校で通って取得となると数百万円も掛かりますが、職業訓練を利用すれば無料で取得が目指せます。
では、この職業訓練に合格するのは、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?この記事でポイントをご紹介します。
保育士の職業訓練に合格するポイント
職業訓練の保育士コースに応募する際、「書類審査」と「面接」があります。
書類審査は志望動機や現在の就職状況などを申込用紙に書きます。都道府県によっては、面接と一緒に作文の試験が行われることもあります。
「施設見学」をする
職業訓練では、実際に応募する前に無料の「施設見学」ができます。施設見学では、訓練を受ける場所やカリキュラムの内容を確認できます。
施設見学への参加は必須ではありません。見学をしなくても職業訓練に応募ができます。
ですが、参加した方が採用されやすくなります。書類審査では志望理由に「見学の感想(施設見学の感想)」を書くことができるので、参加しておくと職業訓練を受ける意欲をアピールできます。
書類選考では間違いなく有利になるので、必ず施設見学に参加しましょう。時期は1月ごろに行われています。
「所有資格」は空欄にしない
職業訓練の申込用紙には、「所有資格」を記入する欄があります。
資格をひとつも持っていなくても、空欄のまま提出しないでください。
「現在、チャイルドマインダーの資格取得に向けて勉強中」など、保育士に関連する資格の取得を目指し、就職に前向きなことをアピールすると書類選考では好印象です。
倍率の低い校舎を選ぶ
保育士の職業訓練を開催している施設は、全国に複数あり、同じ都道府県内でも、複数の施設で開催されています。
施設によっては倍率が高いこともあります。倍率の高い校舎に応募すると、不合格となってしまう可能性があります。
平成28年度の東京都を例にとると、保育士の職業訓練は6校ありますが、そのうちの1校だけ、倍率が約6倍もありました。おそらく、職業訓練の授業時間が他の施設よりも短く、「時間を有効に使える」と考えた人が殺到したために、募集が集中したものと考えられます。
他の訓練校では倍率は2倍以下です。なるべく、倍率が低い訓練校を選びましょう。
倍率は、お住まいの地域の管轄ハローワークで確認ができます。去年の倍率データを参考にしましょう。
また、職業訓練の内容が他よりも「ゆるい」ところは応募が殺到し、倍率が高くなります。「ここは良さそうだな」と思ったところは、ほかの人も狙っている可能性が高いので、あえてほかの校舎を選ぶと良いかもしれません。
まとめ
保育士の職業訓練に受かるためには、
- 「施設見学」をする
- 「所有資格」は空欄にしない
- 倍率の低い校舎を選ぶ
の3つがポイント。
とにかく、「保育士として働きたい」「保育士資格の取得に前向きである」ことをアピールしましょう。また、倍率の低い校舎を選ぶことも大切です。去年のデータをハローワークなどで調べ、参考にしましょう。
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