保育士試験には、「筆記試験」と「実技試験」があります。
筆記試験は勉強範囲が広く、また専門性が高いためかなり難関です。そこでこの記事では、保育士の筆記試験の勉強のコツを私なりにまとめました。独学で保育士試験に挑戦する人のご参考になれば幸いです。
保育士試験の勉強のコツ
保育原理
保育原理は、保育を行うときの基礎知識を学ぶ大切な分野。保育の本質や歴史、指導計画など、さまざまな分野の出題があります。
保育士原理で毎年のように出題される分野は以下の通り。
- 保育指針
- 児童福祉関連法
- 保育の歴史
- 少子化対策
- 子育て支援などの法整備
特に、法制が変更された前後の内容はしっかりと把握しておきましょう。
教育原理と社会的養護
教育原理で出題の頻度が高い分野は教育史。「近代教育の父」「ロックの教育理論」など、教育に関わる基本的な理論や人名は必ず覚えましょう。
社会的養護は、児童虐待や子どものケアに関することを学べます。出題の傾向が強いのは、児童福祉法体系や児童の権利擁護。
このほかにも、法律や虐待を受けた子どもに対するケアは、保育の現場でも生かせる知識であり、出題の可能性が高いので勉強しておきましょう。
児童家庭福祉
待機児童の問題が深刻化するなかで、子育て支援策が次々に打ち出されています。施策の内容が複雑化しているので、順序立てて覚えましょう。
社会福祉
社会福祉士は、保育士の筆記試験の中でも特に苦手に感じる人の多い分野。法律制度や改正の動向、社会福祉に携わった重要な人物についてなどが出題されます。
出題の範囲が広く、多くの内容を暗記するので大変ですが、社会福祉をクリアすれば、かなり楽に感じるでしょう。
必ず出題されるのは、社会福祉援助技術に関する問題。ここで失点をするのはもったいないので、しっかり覚えておくこと。
保育の心理学
社会福祉に次いで、保育の心理学も範囲が広い分野ですが、ポイントは以下の2つ。
- 子どもの成長について提唱された理論を把握する
- 心身の発達や心理構造の特質を理解する
さまざまな人物名と理論があるので、結びつけてしっかり理解しましょう。
子どもの保健
子どもの保健でも、重要な人物の名前や理論を覚えます。試験では、精神保健に関する法令や制度なども出題されます。
子どもの食と栄養
子どもの食と栄養では、「子どもが健やかに成長するために、どんな食事をとれば良いのか」について問われます。3大栄養素の消化・吸収・代謝についてはマスターしましょう。
アレルギーや母乳に関する問題も出題の傾向が強いので、必ず勉強しておくこと。
保育実習理論
保育実習理論は、保育の現場でも生かせるような、より実践的な知識が問われる問題があります。これまでの知識がベースになりますが、そこまで難しい出題はないため、確実に点を取りましょう。
毎年の出題傾向が似ているため、過去問を繰り返し解くことでパターンが分かります。
まとめ
保育士の筆記試験の勉強のコツをご紹介しました。
出題の傾向は基本的には変わりませんが、法制が変更された前後の内容はしっかりと把握しておくこと。過去問を繰り返し解くことも大切です。
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