アパレルやメイク、デザイン関係の仕事に役立つ「カラーコーディネーター」の資格は、就職や転職で取得を目指す人も少なくありません。プライベートにも活かせるので、インテリアや色に興味がある人にも注目を集めています。
幅広い活躍が期待される人気の資格であり、検定の取得を目指す人もたくさんいますが、どのくらい勉強すればいいのか?という疑問を感じている人も多いでしょう。
そこで今回は、カラーコーディネーターに合格するために必要な勉強時間の目安をご紹介ます。合格を目指して頑張っている方のご参考になれば幸いです。
カラーコーディネーター3級の勉強時間
合格率
年度 | 受験者数 | 合格率 |
2019年 | 5,952 | 69.9% |
2018年 | 6,397 | 58.5% |
2017年 | 6,738 | 73.2% |
2016年 | 6,869 | 60.9% |
2015年 | 8,714 | 60.2% |
2014年 | 7,919 | 68.8% |
勉強時間の目安
合格率の高さから分かる通り、難易度としては低い試験です。
カラーコーディネーター3級で問われる論点は基礎的な内容ばかりなので、勉強時間はそれほど必要ではありません。目安としては、1日1~2時間くらいの勉強時間を確保し、1カ月もあれば十分に合格が狙えます。
勉強のコツ
カラーコーディネーター3級の検定試験は、色の文化や性質、心理などの基本的な知識や初歩的な表現能力が問われます。
検定試験用のテキストを一冊だけ購入し、重要なところをチェックしながら何度も読み返します。時間があれば別ですが、基本的には過去問を熱心に解く必要はありません。
3級で学ぶことは基礎となるので、2級を受ける人もしっかりと学んでおきましょう。
カラーコーディネーター2級の勉強時間
合格率
年度 | 受験者数 | 合格率 |
2019年 | 2,805 | 41.9% |
2018年 | 3,082 | 35.1% |
2017年 | 3,146 | 45.4% |
2016年 | 3,575 | 49.7% |
2015年 | 4,307 | 44.5% |
2014年 | 4,070 | 39.4% |
勉強時間の目安
カラーコーディネーター2級になると、出題範囲が広がり、覚えることも多くなります。
色に関しての基礎知識がどれくらいあるか?の度合いによって異なりますが、勉強時間は1日2~3時間くらい、3カ月は見ておきましょう。
ちなみに、3級を受けずに2級を受ける方でも、基礎である3級から勉強をスタートさせることをおすすめします。いきなり2級のテキストから勉強しても理解ができません。
そのため、3級の知識がない人の勉強時間は1日2~3時間くらい、学習期間は4~5カ月は見ておいてください。
勉強のコツ
カラーコーディネーター2級は、3級で学んだ基礎知識に加え、幅広い範囲から色彩の応用力が問われます。生活者や生産者の視点からの色彩、カラーコーディネーターの視点や色彩調和論と配色手法の活用能力の有無など、より実務的な試験内容となっています。
3級の要領で勉強していると合格ラインに達するのは難しいので、テキストを過去問をセットで勉強することは必須です。
範囲が広くなるので、勉強法としては分野ごとに「テキスト」と「過去問」を同時に進行させることをおすすめします。
たとえば、「カラーコーディネーションの意義」をテキストで勉強したら、過去問を1度解き、内容を整理します。続いて、次の分野の「色彩の歴史的展望と現状」に移ります。
テキストと過去問を一通り勉強したら、今度は過去問を解きます。間違ったところはテキストに戻ってもう一度勉強しましょう。これの繰り返しで段々と知識が身に付きます。
勉強時間をつくるには?
仕事で毎日忙しい社会人は、スケジュール通りに勉強を進めていくのは困難だと思います。
特に、カラーコーディネーター2級のような難易度が少し高い試験は、休日だけ勉強してもとても追いつきません。筆者も2級の勉強時間の確保に苦労しました。
ですので、生活の中のどこを勉強時間を充てられるか?をあらためて見直しましょう。
見直すときのポイントは、頭の中で1日のスケジュールを整理するのではなく、帯グラフなどをノートに書き出すこと。実際に書き出して自分の生活をチェックしてみると、日々の生活の中から勉強に使える時間が驚くほど見つかりますよ。
まとめ
カラーコーディネーター検定試験は、しっかりと勉強時間を確保し、計画をもって取り組めば独学でも十分に合格は狙えます。
3級は1カ月前からテキストを毎日繰り返し読みましょう。難易度としてはやさしいので、あまり気合を入れなくても合格は狙えます。
2級は3カ月以上前からじっくりテキストを読み、分からないことと覚えたことを整理しながら過去問を繰り返し解くこと。3級を未受験なら、先に3級の内容を勉強しましょう。
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