インテリアコーディネーターの資格試験はどれくらい難しいのか?実際に2015年度の試験を受験して感じた難易度についてご紹介します。
インテリアコーディネーターの資格試験の難易度
インテリアコーディネーターの資格試験は「1次試験」と「2次試験」があり、1次試験に合格したら、別の試験日に実施される2次試験へと進みます。
1次試験の難易度
インテリアコーディネーターの1次試験はマークシート式の選択問題。
試験内容は難しいですが、筆記試験ではないのでテキストの内容を暗記すれば合格を狙えます。インテリアコーディネーター公式テキストの内容をよく理解し、基礎知識を身に付けたうえで過去問を繰り返し解けば難しいことはありません。
2次試験の難易度
2次試験はプレゼンテーションと論文があります。
論文は、1次試験の知識を基に、過去問を一通り解けば難しいことはありません。プレゼンテーション(製図)は、製図のための道具の使い方や線の引き方、プランの立て方など、少し特徴のある勉強が必要です。
製図の方法は独学でも取得できますが、通信講座などを活用した方がより確実かと思います。
インテリアコーディネーターの資格試験の合格率
2018年度のインテリアコーディネーターの合格率は23.8%。過去5年間(2014~2018年)の平均合格率は23.4%です。
一次試験
受験申込者数 | 9,879名 |
受験者数 | 8,542名 |
一次合格者数 | 2,766名 |
一次合格率 | 32.4% |
二次試験
二次受験対象者数 | 4,205名 |
受験者数 | 3,620名 |
二次合格者数 | 2,135名 |
二次合格率 | 59.0% |
一次試験を合格すると、3年間は免除されます。二次受験対象者数とは、この免除の対象者も含まれています。
インテリア関連資格との難易度・合格率の比較
インテリア関連資格との試験の難易度や合格率を比較しました。
インテリアプランナーとの比較
「インテリアコーディネーター」は、室内の内装や家具の選定からレイアウトを中心に行いますが、「インテリアプランナー」はオフィスや店舗などの企画から、設計・工事監理までを担います。
インテリアコーディネーターと比べて建築よりな仕事内容で、空間把握に強い男性の合格者が多いようです。
製図問題が多くて難易度が高い資格です。
キッチンスペシャリストとの比較
「キッチンスペシャリスト」とは、キッチンの空間、機能、設計施工から販売に至るまでのスペシャリスト。有資格者は、キッチンメーカーなどの就職に有利です。
合格率だけで比較すると、インテリアコーディネーターの合格率は約24%に対し、キッチンスペシャリストが約40%であることから、キッチンスペシャリストの方が難易度は低いと考えられます。
女性の感性を最大限発揮できる仕事ですので、キッチン周りを専門に仕事にしたい人は、インテリアコーディネーターではなくキッチンスペシャリストを目指してみるのも良いかもしれません。
ライフスタイルプランナーとの比較
「ライフスタイルプランナー」とは、快適な暮らし方を提案する専門家を認定する、住宅業界への転職に役立つ資格です。
「基礎」と「上級」があります。基礎編は難易度が低く、合格率は60%以上と高め。勉強はテキスト1冊を読み込めば合格できます。
試験は毎年8月に行われ、インテリアコーディネーターの勉強内容とも多少は関連性があるので、興味がある人は先に取得しておくと良いでしょう。
インテリアコーディネーターは独学では難しい?
インテリアコーディネーターは、独学でも合格は狙えます。
ただ、インテリアの知識ゼロからはじめて、1年目で一発合格(2次試験まで合格)するのは難しいので、1年目は1次試験の合格だけにこだわり、2年目に2次試験の対策を行うのがおすすめです。
まとめ
インテリアコーディネーターの合格率は23%前後。製図や論文など特殊な試験内容もあるため決して簡単な試験ではありませんが、独学でも十分に取得は目指せます。
もし、独学だと挫折しそうだと感じるなら、通信講座の利用なども視野に入れてみましょう。
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