震災や水害などの災害で活躍する「災害救助犬」。それを訓練するのが「災害救助犬訓練士」です。この記事では、災害救助犬訓練士になるには、どんな資格を取る必要があるのか?解説します。
「災害救助犬訓練士」とは?
冒頭でも触れた通り、「災害救助犬訓練士」とは災害救助犬を育てる訓練士のことです。
「災害救助犬」とは、地震などで建物が崩壊して下敷きになった人を助けたり、山で遭難して行方不明になった人を捜索する犬のことを言います。
ほかにも、水難事故や土砂災害、雪崩による行方不明者の捜索などもあります。
災害救助犬訓練士になるには?
資格の必要性
犬を育てる資格の1つに「訓練士」がありますが、「災害救助犬訓練士」という公的資格は存在しません(2019年現在)。つまり、特に資格がなくても、災害救助犬訓練士になれます。
必須の資格はありませんが、災害救助犬訓練士になるには民間の訓練所などに就職し、訓練士の資格を目指しながら働くことになります。
就職先
災害救助犬訓練士になるには、民間の災害救助犬の育成団体やJKC(ジャパンンケンネルクラブ)が認定している災害救助犬の訓練所に就職します。
災害救助犬の育成団体としては、
などが代表的です。
災害救助犬にさせるには?
訓練さえすれば、自分の飼っている犬を災害救助犬にすることも可能です。犬種やサイズを問われることもありません。
災害救助犬の育成団体が実施している試験を受け、合格すれば見事「災害救助犬」になれます。
救助犬になるには、「人を探す」「見つけて吠える」という基本的な訓練を積み重ねたあと、年1回行われる「救助犬認定試験」に合格する必要があります。
災害救助犬になると、災害時に消防署から要請の連絡が来て、出動します。
まとめ
災害救助犬訓練士とは、災害で行方不明になった人を探す「救助犬」を育てる訓練士のことです。
災害救助犬訓練士になるための資格は存在しません。就職先は、民間の災害救助犬の育成団体などが挙げられます。
自分の犬を救助犬にするには、災害救助犬の育成団体が実施している試験を受け、合格する必要があります。
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