「マンション管理士」と並んで、不動産や管理業界で注目の管理業務主任者。取得すると即戦力として就転職に有利で、関連資格と組み合わせると強力な武器となり、ニーズが高まっています。
宅建やマンション管理士よりも合格率が高いことで取得を目指す人が多いですが、気になるのが管理業務主任者の難易度や勉強時間。
そこでこの記事では、管理業務主任者の概要から難易度、勉強時間について解説します。
「管理業務主任者」とは?
マンション管理のマネジメントを行う
「管理業務主任者」とは、マンション管理業者が管理組合等に対して管理委託契約に関する重要事項の説明や管理事務報告を行う際に必要な国家資格者のことです。
「管理業務主任者(かんりぎょうむしゅにんしゃ)」は、マンション管理の前提となる管理受託契約の重要事項の説明や、受託した管理業務の処理状況のチェック、その報告まで、マンション管理のマネジメントを行うのが主な仕事。
マンション管理業務や管理会社は、事務所ごとに国土交通省令で定める人数の管理業務主任者を置くことが義務付けられています。
ちなみに、名称が長いので「管業」と略して呼ぶのが一般的です。
「マンション管理士」との違い
管理業務主任者とよく似た資格で、「マンション管理士(マン管)」という資格があります。マン管との違いは次の通り。
- マンション管理士:組合や住民のトラブルなどに対して、助言や指導などの援助を行うコンサルタント。
- 管理業務主任者:契約をはじめとした書類関係の処理を行うマンション管理会社の従業員。
管理業務主任者とマンション管理士の資格試験の出題範囲はかぶっています。どちらも国家資格として人気ですが、管理業務主任者の方が難易度が低いのが特徴です。
管理業務主任者の試験概要
試験日と受験料
受験資格 | 特に制限なし |
試験内容 | マークシート方式の四肢択一 |
試験日 | 例年12月の上旬 |
受験費 | 8,900円 |
管理業務主任者の資格試験は、50問4択のマークシート形式。試験範囲は幅広く、法律や簿記、建築物の構造などの幅広い知識が問われます。合格ラインは全50問中の約70%以上の正解(50問中36問前後の正解)です。
令和2年(西暦2020年)は12月6日(日曜日)に試験が行われる予定です。
試験に合格したら
試験に合格し手続きを行うと、「主任者証」が交付されます。
- 試験に合格
- 主任者の登録申請
- 登録通知書の受領
- 主任者証の交付申請
- 主任者証の交付
主任者証を交付されたら管理業務主任者になれます。
ただし、管理業務主任者の登録をするには、マンションの管理事務に関し2年以上の実務経験が必要となります。
管理業務主任者の難易度
マン管との比較
管理業務主任者とマンション管理士では、マンション管理士の方が難易度は高いです。
試験科目がほぼ重なっていますが、マンション管理士は暗記だけでは解けないような応用問題が多いのが特徴。合格に必要な勉強時間も倍近く必要です。
管理業務主任者は応用力を問われることよりも、基礎知識が広く問われるため、比較的易しいとされています。
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宅建との比較
管理業務主任者と宅建は、難易度はほぼ同等です。
両資格とも試験内容(学習範囲)が非常に似ていて、合格に必要な勉強時間も300時間程度。ダブルライセンスを狙うことも可能です。
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管理業務主任者の勉強時間
管理業務主任者の合格に必要な勉強時間は300時間程度、学習期間としては3~6カ月が目安です。
試験日は毎年12月なので、6月ごろから勉強をスタートするなら1日約2時間の勉強時間を確保して週5日で約240時間ほど。9月ごろから勉強をスタートするなら、1日約4時間、週5日ほど勉強時間を確保する必要があります。
難易度は高めですが、暗記が重要なのでテキストと過去問で繰り返し勉強をすれば合格が狙えます。
管理業務主任者の勉強法
管理業務主任者の勉強スケジュールとしては、
- 1~2カ月:テキストの全範囲を読む
- 3~4カ月:過去問に取り組む
- 5~6カ月:実践演習
がおすすめです(6カ月前から勉強を想定)。
最初の1~2カ月は、テキストの全範囲を読み、管理業務主任者の全体像をつかみます。次の3~4カ月は過去問に取り組み、選択問題を間違えることがなくなるまで繰り返します。
最後の5~6カ月には時間を計って問題を解き、実践をイメージしましょう。さらに、要点を整理しながら総復習をすると良いです。
まとめ
についてご紹介しました。
管理業務主任者は、契約をはじめとした書類関係の処理を行うマンション管理会社の従業員として働くために必要な資格です。
試験は毎年12月上旬。勉強時間は300時間程度必要ですので、6カ月前から勉強をスタートさせるのが安心。難易度の目安としては、宅建と同じくらいと考えて良いでしょう。
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