マンション管理士の資格試験の難易度はどれくらいなのか?合格するためには、どのくらいの勉強時間を費やせば良いのか?について解説します。
マンション管理士の難易度
マンション管理士は非常に難易度の高い国家資格です。
資格試験は四肢択一のマークシート形式で、全50問中の約70%以上が合格ライン。受験制限がなくチャレンジしやすい資格ですが、「民法」や「不動産登記法」などの法令から、マンション設備などのオールラウンドな知識が要求されます。
後述する合格率の低さからも、難易度の高さが伺えます。
マンション管理士の合格率
マンション管理士の資格試験の合格率は、平均して8%前後とかなり厳しい水準にあります。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
平成30年 | 12,389人 | 975人 | 7.9% |
平成29年 | 13,037人 | 1,168人 | 9.0% |
平成28年 | 13,737人 | 1,101人 | 8.0% |
平成27年 | 14,092人 | 1,158人 | 8.2% |
平成26年 | 14,937人 | 1,260人 | 8.4% |
平成25年 | 15,383人 | 1,265人 | 8.2% |
合格率だけで見ると、「行政書士」や「社労士」と肩を並べるくらいの難易度があります。
合格に必要な勉強時間の目安は?
目安は600時間
マンション管理士の資格試験に合格するための勉強時間は、すでに取得している資格の知識によっても異なります。一般的には、勉強時間としては600時間、学習期間としては6カ月~1年ほどが目安です。
同じ国家資格である宅建の勉強時間と比べると、その差はおよそ2倍。宅建は300時間を目安に合格ができることからも、マンション管理士の難易度の高さが伺えますね。
勉強のポイント
試験の出題のバランスを見ると、50問のうち30問以上が法令分野と大きな割合を占めます。一方の建築関連は難易度が高い割に出題数が少ないのが特徴。
建築関連に多くの勉強時間を割くと失敗するので、法令分野で確実に点を取ることが勉強のポイント。基本を覚える程度にセーブして、区分所有者、民法、マンション適正化法などを十分に理解しましょう。
まとめ
マンション管理士の資格試験は合格率8%前後です。合格率だけで見ると、「行政書士」や「社労士」と肩を並べるくらいの難易度があります。勉強時間の目安としては600時間です。
難関資格ではありますが、コンサルティング会社や不動産業界の就職や転職に有効であり、キャリアアップや給与、ボーナスアップにも役立ちます。退職後に独立開業する人も多く、定年後の再就職にも有利で生涯続けられる仕事です。
また、資格で身に付けた知識は、現在マンションに住んでいる人や購入を考えている人にも役立ちます。
マンション管理士が難しいと感じたら、難易度が低い管理業務主任者の取得をおすすめします。管理業務主任者を取得をすれば、マンション管理士の試験に出る基礎の部分をおさえられます。
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